逆説的面接の受け方【社長の判断基準を考えろ】
面接で落ちても人格否定ではない
無事ES通過しても面接で落ちる方はかなりの数に上ります。そして面接で落ちたという経験は人格否定されたように感じ、相当なショックを受ける場合が多いです。
ただそれは選抜方式で行う就活という構造上やむをえないことだという割り切った考え方も必要ですし、自分の魅力を感じてもらえない会社にはこちらからご免被るという強い気持ちも大切です。就活は会社に選ばれるだけでなく学生の皆さんにも十分選ぶ権利があるわけですから。
人事担当と社長の違い
さて具体的な面接方法を説明する前に同じような面接をしていても人事担当は通ったけど社長面接は落ちたとかいう経験を持っている方も少なくないのではないでしょうか?
考えられる原因は様々ありますが、その一つとして人事担当と社長とは判断の目線が違うということを理解していない場合があります。
人事担当は基本的にかわいい(元気、人懐っこい、一生懸命)、間違いの無い(バランス力重視、リスク回避)学生を通す傾向にあります。彼らは現場に変な社員を採用したといわれるのを嫌がるので無難な方向に行きがちです。一方で社長や経営者は一般的にポテンシャル(地頭のよさ、自立性、成長意欲)、 個性的(面白い、可愛げのある生意気)を好む傾向にあります。会社の将来の幹部候補としてのバイタリティを求めたがるわけです。
というわけですので逆説的面接手法は上位層によりうける傾向があるということになります。もちろんこの傾向は全てではないですが頭の隅に置いておく価値はあると思いますよ。
面接官は話し方や態度を見ている
面接手法としては原則ESで書いたことをわかりやすく話せばよいのですが、ここで大切なことは話す内容よりも話し方や態度を面接官は見ているということです。
- 話す時間は適当か?(長すぎず短すぎず。基本的には1~2分が心地よい)
- 話は論理的か?(最初に結論、次にエピソード等、そしてそれを仕事にどう活かしていくか という展開)
- 集団面接の場合、他の人が話している時どんな態度か?(適度な相槌、つまらなさそうにしない)
- 逆質問は必須(質問は興味・志望度のもっとも大切なアピール)
等です。笑顔・元気も同様です。
逆質問があまり浮かばない方には、鉄板な逆質問をご紹介します。
「○○さんはどうしてこの会社に入社されましたか?そして今どう感じていらっしゃいますか?」
「○○さんが感じておられる御社のことを一言で表す言葉とその理由を教えてください!」
「御社の社風をあらわす具体的なイベントやその雰囲気を教えてください!」
ポイントは面接官の名前を覚えて使う、相手のことを知りたいという気持ちを伝える、ということです。
相手も人です。自分や会社に興味を持ってもらえれば悪い気はしないはずです。
参考になれば幸いです。
最後に、就活は内定がゴールでも入社がゴールでもありません。その会社に入って活躍し貢献することがゴールです。就活を通じて社会人としてのスキルを学ぶということも是非意識してください。今回書かせていただいたことは社会人になってからも役立つことがあると思います。
Author Profile
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最大手人材会社にて経営企画部長、事業企画部長、執行役員を歴任。
その後大手不動産企業にて取締役管理本部長、東証一部上場企業にて取締役人事部長等を経て、現在は経営及び人事全般のコンサルティングに従事。
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