働きたいママと「保活」
駅前の銀杏並木が鮮やかに染まり、「師走の足音が聞こえるわ。」なんてしんみりしていたら、予報通り明け方から雪が降ってきました。11月の初雪は54年振り、東京での積雪は観測史上初めてとのことです。気温が低い日が続きそうなので体調管理に気を付けたいですね。
さて、11月に入った途端、育休中のママ友たちは保育所への申し込みに追われていましたが、書類受付は締め切られ「保活」も一段落といったところでしょうか。「2016ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされ記憶に新しい「保育園落ちた日本死ね」が繰り返されないよう祈るばかりです。私の仕事は不定期なので、来年は仕事の入った時だけ「一時保育」を利用させてもらえればと考えているのですが、定員がかなり少なく狭き門。今からとても不安です。
「保活」とは、自分の子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動をいいます。「就活」をしている皆さんは、数年後には「保活」が待っています。 都市部では、保育所の入所希望者が定員を上回り、入所できない待機児童が多数います。いわゆる「待機児童」問題です。そのため、入所選考の際に有利になるように就労形態を変更したり、入所しやすい保育所の近くに引っ越したりするなど、あらゆる手を使って保育所を探している人が大勢います。
保育所は、「正規雇用で週5日など恒常的に仕事がある」「自身の両親が遠方」など、加点式で点数の高い人から順に振り分けられるシステムのようです。待機児童の数によっては上記2点に該当していても保育園に入れないのは辛いですね。仕事面の環境が整っているだけに。
しかしながら、結婚・出産・パートナーの転勤などで一旦仕事を辞めたけれど、そろそろ復帰を考えている潜在的な保育を必要としている人口も考えると、想像以上に足りていないことに気付かされます。保育所の新設だけでなくシッター代や一時保育料の所得控除検討や在宅ワークの積極利用促進など多角的な対策がなされ、働きたいママの選択肢が増えるといいですよね。今すぐにでも検討をお願いしたいです。
最近では、企業内保育所を設置する企業も増えています。その他にも、各企業によって様々な子育て支援策が打ち出されています。就活生のみなさんも、就職先を選ぶ際には子育て支援の内容にも気を配ってみてください。就活生の立場ではあまり実感が湧かないかもしれませんが、就職後数年経てば切実な問題になるはずです。
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都内私大を卒業。就職浪人の末、地方局アナウンサーに。ニュースキャスターだけでなく、企画、撮影、編集とテレビに関する「いろは」を体得する。その後、1都3県の大学で授業や相談業務に従事。好感度の高い立ち居振る舞いを含め、「わかりやすく自分を伝える」面接対策を得意とした。東日本大震災を機にネットメディアに転職し、昼夜問わずお仕事三昧な日々を送っていたが結婚により退社。一児の母。
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