キラキラ20時退社
2015年3月卒の学生の就職活動が12月1日、解禁となりました。就活生にとっては「2013年も残すところ…」なんて言葉は、どこ吹く風。「内定」というゴールを目指し、一斉スタートしたところですね。体調管理にも気をつけたいところです。
さて、就職戦線でにわかに脚光を浴びている言葉に「キラキラ20時退社」という言葉があります。女子学生が就職先選びをする際の指標の一つに「合コンに間に合う20時には退社できて、やりがいのある仕事」を挙げている、ということのようです。
ジェンダー・ギャップ指数における日本のランキングを押し下げるほどに高いレベルの教育を受けている女性たちが使う言葉としては、若干かるーい印象も受けますし正直言って「合コン以外にもやることはあるんじゃ( ̄▽ ̄;)」と、ついついツッコミたくなるのですが。実は、この言葉、言い得て妙なのです。
オンナとして、妻として、母として。時にはメークで顔も変えながら、現代女性は一人何役もこなさなくてはならない場面が多いですし、特に上昇志向の強い方は「こなしていきたいs(・`ヘ´・;)ゞ」と頑張っちゃいますよね。その時にポイントになるのが「キラキラ」であり「20時退社」です。
仕事にしろ、家事・育児にしろ、どんな場面でも頑張りすぎず、頑張れる状態、充実している時のその人の表情は、輝いて見えるものです。少々、髪を振り乱していようとも、そこはご愛嬌。♪働く汗は美しいって、デオドラント剤のCMにもありましたね。やりがいは、その人の輝きを間違いなく際立たせます。
だからと言って、自分に構うことのできない状態が長く続くと、そこは切なくなってくる。だから「20時退社」なのです。いくらキャリア志向が強くても、鏡に映る自分の姿は気になるもの。ハツラツとしている為にも、仕事などの「やらなくてはいけないこと」は適度に切り上げて「やりたいこと」もするべきなのです。
ちなみに「20時」という時間が退社時刻として適当かどうかは、議論になるところだと思いますが、個人的には「新卒の新入社員であればそんなもんかな」と元新聞記者の私は思っています。
これらは言うまでもなく、女性に限ったことではありません。男性だって、疲れ切ったり、イライラしたような顔でいたり、身だしなみに気を使う暇がないほどバタバタしているよりも、趣味の話もできるような余裕がある方がずっと魅力的だと、私は思います。
こうして考えてみると、就職を考える上でのキーワードとしての「キラキラ20時退社」は悪くないかと。もちろん「やりたいこと」を合コンに限定する必要はありません。
参考資料
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/spice/20131111-OYT8T00679.htm
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- ワークライフバランスについて、就活生に向けて分かりやすく解説しています。
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