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やっぱりブラック、なればこそ

厚生労働省は12月17日、若者の「使い捨て」が疑われるいわゆる「ブラック企業」対策として9月、同省が初めて行った調査の結果、対象となった5111事業所のうち82%にあたる4189事業所で、違法な時間外労働など「何らかの労働基準関係法令違反」があったと発表しました。

 

発表によると、23.9%にあたる1221事業所で、残業代の不払いも行われていました。火のないところに煙は立たない、と言ったところでしょうか。一方で、2割の企業がこの調査では「シロ」だったわけですが、80%の確率で“ウワサ”が当たるのだとするとやはり、“黒い噂”のある企業には、近づかない方が懸命だと言えるでしょう。

 

こうした観点からも、自分が就職先として考える企業の基本情報や、社会的な評価などを念入りに調べておくことは、後で泣き寝入りしないためにも大切です。自社の悪口を言う社員は、そう滅多にはいないかもしれませんが、実際に勤めている立場からの生の声を聞けるという意味においては、OB・OG訪問は実り多いものになると思われます。

私が駆け出しの記者だった12、3年前のこと。「オマエが半人前だから仕事に時間がかかる。その結果、残業になるのだから残業代を会社に請求するのはおかしい」と言う管理職に「新入りは処理能力が低い分、基本給も安い。基本給は能力に応じて支払われているのだから、残業に対しても同じ基準で残業代が支払われるべきだ」と食ってかかり「屁理屈ばっかり一人前になってるんじゃない!」と大目玉を食らった先輩がいました。

私が記事を書くのが遅いために、デスクである管理職を待たせることもしばしばだった当時は、私自身、先輩たちに申し訳なく、会社に残業代を請求するなんてトンデモナイと思い、まったく請求しませんでした。

 

しかし、その考え方や遠慮は間違っています。会社は、仕事をさせるために「私の時間」を私に提供させているのですから、サボってさえいないのであれば、その対価はきちんと会社が手当しなければならないのです。それは、後輩を育てるために時間を割く上役に対してもです。

 

もちろん「自分が不甲斐ないばかりに、周りに迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちは、大切です。「早く一人前になりたい」と、必死になって仕事に取り組むことができるのも、このような思いがあればこそ。しかし会社から、頑張る気持ちにつけ込まれるような扱いを受けた時は、きちんと立ち向かわなくてはいけません。「ブラック企業」を働く側も許すべきではないのです。

参考資料 http://www.mhlw.o.jp/stf/houdou/0000032425.html

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