”シュントウ”と”シュウカツ”とワーク・ライフバランス
ハッピーマンデーの成人の日が過ぎ、お正月以来何となく続いていた華やぐ街の雰囲気もどこへやら。
日本の大企業経営者らで組織する経団連は1月15日、今春闘の指針となる「経営労働政策委員会報告」を発表し、労使双方が労働環境について議論する2014年春闘が事実上、スタートしました。
4月の消費税引き上げを控え、経営側からは2008年以来、6年ぶりとなる賃上げ容認が示され、労働側にとっては明るい兆しも感じられる皮きりとなりました。
ところで。春闘って、何でしょう? あっちでもベア、こっちでもベアと、主に賃上げ(昇給)交渉ばかりがクローズアップされますが、実は、各社とも労働組合と、経営側の代表との話し合いの場である「団体交渉」では、妥結に向けて今後、ありとあらゆる角度から、労働環境についての議論が進められていくことになります。
たとえば、経営計画の進捗状況を点検したり、そもそも立てた計画は妥当なのか、実施にあたって人員は足りているのか、どのような理念や経営目標の下で計画が推進されるか、などなど。時には激しいやり取りも繰り広げながら、労使双方の間で突っ込んだ話し合いが繰り広げられていくことでしょう。
そういう意味では労使ともに、賃上げ部分に主眼を置くことなく、幅広い視点から議論を進めてほしいと思います。労働者側と経営者双方が互いの利益のみに囚われることなく、春闘における議論を働くことの「意義」や「目的」についてあらためて考え、見つめ直すきっかけとすることのできるような会社には、発展性が期待できると思います。
ひるがえって就職活動をしている人たちには、どのような形で今春闘が進んでいくのか、業界ごとやあるいは、自分が就職を希望する会社について、注視することをおススメしたいと思います。
その際のチェックポイントとして、話し合いや会議をしっかりと就労時間内に終えることができているのかどうか、という点も挙げておきたいと思います。「効率の良い会議運営」ができているかどうか、ということです。意外なところに、その会社のワーク・ライフバランスに対する取り組みの真の姿勢が窺えるかもしれません。
参考記事https://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=60707
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