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第18回 語学

 前回に引き続き「プラスαの能力」の話題を取り上げる。今回は「語学」のうち特に英語力。

学生にこれも毎年聞かれるが「英語はできたほうが良いですか?英語を話せると有利ですか?」私はいつも同じように答えている。「就活のためであれば気にする必要はない」と。そもそも、質問をする学生は語学(英語)が不得意ということであろう。語学が本当に必要である企業は、語学を得意とし活かそうと考えている学生が多い。その為、就活直前で勉強するには限界があるため、むしろ必要はない。国際化が進んでいるとしても、日本の企業の9割以上の企業が日本語のみで問題はない。もちろん、ユニクロや楽天のように英語を公用語としている企業も存在するのも事実だ。しかし、主言語は変わらない。それは、日本人の主食がご飯であることと同じこと。どんなに国際化が進んでも「日本人の主食は?」と聞かれ「パン」と答える人はいないであろう。

逆に本当に語学が必要な企業を受ける場合であれば、就活のためという短期的な話ではなく、前もって勉強する必要がある。そして語学力に自信がある人は、それ以外にさらに特筆すべき点がないといけないであろう。生半可な語学力は必要ない。例えば、履歴書やエントリーシートに英検2級位の資格なら書かないほうがましだ。「私は英語力がそこまでしかありません」ということを暗に示しているようなものだからである。

 グローバルな仕事をしたいと思っていて、海外で働きたいと願う学生も多いと思うので、ある企業A社の実際の話しを例にとってみようと思う。A社は、国内の他に世界各国に支社がある。もちろん世界各地に支社があるため、それぞれ世界各国に配属されている社員がいる。では、いったいどのくらいの人が海外勤務に携われるのか?

答えは1つの支社につき1人だ。

A社では、日本から世界の各支社に1名しか配属されない。あとは現地のスタッフだ。ということはそこに配属される人間に求められる能力は、もちろん英語力だけではない。むしろ、英語力よりも1人でやりぬく忍耐力や、違う土地で仕事を行う環境適応力、現地のスタッフを率いるリーダーシップなどが必要になる。つまり、海外勤務といえども、必ずしも英語力があるから配属されるとは限らないのである。もちろん、話せないことには、厳しいことにはかわりないが、必要なスキルはそれ以外の方がはるかにウエイトを占めている。大切なのは語学だけではない、ビジネススキルなのである。資格や語学以上に社会人として求められているものが存在する。

格言:資格と語学は、持っているだけではダメ。どう活かせるかだ。

 

Author Profile

亜川 ヒロ
2003年3月都内の私立大学経済学部卒業。
都内の某百貨店に勤務。
その後、都内の大学で就職活動を支援。
現在、就活塾の現役講師。執筆活動も行う。
エントリーシート対策、面接対策、ビジネスマナー専門。

著者プロフィール

就活コンサル:亜川ヒロ

2003年3月都内の私立大学経済学部卒業。 都内の某百貨店に勤務。 その後、都内の大学で就職活動を支援。 現在、就活塾の現役講師。執筆活動も行う。 エントリーシート対策、面接対策、ビジネスマナー専門。

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