イチロー選手から学ぶ「伝え方のコツ」
寒中お見舞い申し上げます。皆さんどんなお正月を過ごされましたか?リフレッシュできたでしょうか?私は主人の実家に日帰り弾丸帰省をし、海の幸を堪能してきました。子どもは初めてのお年玉をもらい、カラフルなお年玉袋の虜になっていました。主人が一袋でも取り上げようものならば、泣いて抗議する始末でした。
年末年始には親族や友人の子どもたちと話す機会が多くありました。年齢や性別、日本語の理解度に合わせて言葉を選ぶ作業はとても新鮮で楽しく、伝え合うことや会話の醍醐味を再確認することが出来ました。年末に読んだイチロー選手の少年野球大会で挨拶全文が内容、対象者に合った表現の選択、共に非常に参考になりましたので紹介させて下さい。
【イチロー杯、大会長挨拶全文 「自分の中でちょっとだけ頑張ってきた」ベースボール専門メディア full-countより】
今年の僕がみんなにかけてあげられる言葉を少し探してみました。今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。
人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。頑張るとしたら自分の限界…自分の限界って自分で分かるよね。その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。
子どもに教えたいことのひとつに「人と比べるのではなく、自分自身として生まれた中でベストを尽くすこと」というのがあります。持って生まれた資質や性別、容姿が異なるので人と比べても意味がないとわかりながらも、隣の芝生は青くたり他人のことが気になってしまうのが人間です。
しかし、子どもには自身に集中して、その子として生まれた史上最大限の努力が出来る人であって欲しいのですが、どのように伝えていこうか方針を決められずにいました。まだ0歳児なんですが。笑ってください。ひとくちに「努力しなさい」と言うのではなく、イチロー選手ならではのタイムリーな話題を切り口に、子どもが理解出来る言葉と表現を使って伝える挨拶文を読んで糸口が掴めた気がします。またイチロー選手から突然振られた横浜DeNAベイスターズの関根選手の挨拶も素敵なので、時間があったら全文読んでみてください。
相手の立場を考慮して話すことは就活でも必要な能力です。若者言葉や仲間内でしか伝わらない言葉や極端に偏った専門用語は避けることはもちろんですし、訓練が必要です。日頃から言葉や表現、たとえ話の例などを相手に合わせて選択しながら話すことを意識するだけでも変わるはずです。毎日の日課にしてみては如何でしょうか。
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都内私大を卒業。就職浪人の末、地方局アナウンサーに。ニュースキャスターだけでなく、企画、撮影、編集とテレビに関する「いろは」を体得する。その後、1都3県の大学で授業や相談業務に従事。好感度の高い立ち居振る舞いを含め、「わかりやすく自分を伝える」面接対策を得意とした。東日本大震災を機にネットメディアに転職し、昼夜問わずお仕事三昧な日々を送っていたが結婚により退社。一児の母。
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